NHKの大河ドラマ「秀吉」は1996年の作品で、主人公・豊臣秀吉に抜擢された竹中直人の豪快な演技が話題を集めました。秀吉が事あるごとに発する「心配御無用!」という決めぜりふは、その年の流行語になりました。秀吉は竹中の最大の当たり役となり、2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」でも再び秀吉を演じて、また話題をさらいました。このオープニング・タイトルは、トランペットの小躍りするような調べが軸になっていて、ハチャメチャな秀吉のキャラクターが伝わってきます。大河ドラマは一年にわたって放送されるので、作曲家には出来上がった映像を見ながら曲を随時書き足すといった作業が求められ、トータルで何十曲もの音楽を書く大変な作業です。音楽を手掛けた小六禮次郎(ころく・れいじろう)は1949年、岡山市の生まれ。東京藝術大学作曲科で学び、すぎやまこういちに師事。大河ドラマは2006年の「功名が辻」も手掛けています。夫人は歌手・女優の倍賞千恵子です。
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