これも、いいドラマでした。このドラマ、グランサム伯爵にヒュー・ボネヴィルという“超一流じゃない”渋い俳優を起用したところが成功のキモかも。いい塩梅というか。母親役のグランサム伯爵夫人にエリザベス・マクガヴァンは個人的にファンなので大歓迎です。娘のメアリー・クローリーを演じたミシェル・ドッカリーについてはこの後、出演した「フライト・ゲーム」という映画を見ましたが、そこでは精彩を欠いてました。意外に役を選ぶ俳優さんかと。それはともかく。貴族の日常を描くこのドラマ、このオープニングのメロディーは華やかというより、どことなく悲しさ、儚さを感じさせるものになっています。音楽を手掛けたのは、ジョン・ラン。有名な作曲家ではなく、このドラマの音楽で有名になったという感じですが、劇中のどの音楽も渋い輝きを放っています。こういう“才”を集められるところにやはり、英国の底力を感じざるを得ませんね。
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